●「おもと」とは

おもとは、漢字で万年青と書きます。
一年中青い葉を保つため「万年青」の名がつけられたと思われます。冬に赤い実を付けるところから、新年を飾るお祝い用の生け花としても古くから親しまれています。

学名はRohdea Japonica Rothといい、ユリ科の多年性植物です。原種は山陰から九州地方の低山地に自生し、現在園芸種として栽培されているものは、自然変異株や人為的な実生交配によって育種されたものです。


●「実生」とは 

実生(みしょう)とは、おもとの種を蒔き新しい品種を作出することで、種から生えたおもとを実生おもとと呼びます。明治以降に新しい品種として登録されたおもとは、ほとんどが人為的に交配された生え実生おもとです。

おもとの品種数は、社団法人おもと協会(NOA)に登録されているもので約900種、各地の実生家や趣味者が新品種として育成中のものはその倍を数えるものと思われます。

  詳しくは→実生の実践実生Q&A


●「関西おもと実生研究会」

芸能界やスポーツ界に限らず、園芸の世界でも、次々と有望な新人や、珍しい新種が出て来ないと楽しさも半減して衰退して行きます。

関西おもと実生研究会は、おもと実生の新種を作出することを究極の目標として、関西を中心に日本各地から、おもと実生を趣味とする有志が集まり結成されました。結成以来15年を数え、おもと実生について学び、その交配や培養技術の向上、そしておもと実生の啓蒙を目指し活発な活動を展開しています。

当会は、新しいおもとを作出しそのおもとに相応しい名前を付けて、社団法人・日本おもと協会に新登録することを目指しています。(登録が認められると、登録者名と作出者の名前、そして、その登録おもとが永遠に残っていきます)


●会報「実生千里」

当会では、会報「実生千里」を年一回発行しています。誌面では、培養のコツや交配技術の考察、また交配例や新しい実親の紹介、新品種を紹介するなど、さまざまな情報提供につとめています。

  詳しくは→会報「実生千里」


●「おもと実生品評会」

さらに、年に一度会員が作出・培養したおもと実生作品を持ち寄り、その優秀性を競う展示品評会を実施しています。
種から生えた当才の実生おもとから、2才、3才、4才と丹精込め培養した美術品にいたる会員の作品が、全国各地から出品され、その中から部門別に厳正な審査が行われ、優秀作品には特別賞や、金賞、銀賞、銅賞などの賞を与え、会報および当ホームページで詳しく紹介しております。

  詳しくは→品評会

関西おもと実生展示品評大会は、毎年9月上旬に京都タワーホテルの8階ホールで盛大に開催しております。(平成12年の大会は9月3日・日曜日です。入場無料 展示時間は午後1:00〜3:00までです。ご自由に実生おもとをご観覧下さい)


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