<あ>
愛嬌 あいきょう 容姿のかわいいこと。
青だれ あおだれ 「青にえ」ともいい、青い姿のまま、首元だけが膿んだように病んで倒れる青枯病。
秋ぐり あきぐり 一年の生長が終わり、秋に再び新しい葉を伸ばすこと。
朝明砂 あさげずな 三重県の朝明川の砂。花崗岩が崩れて流れたもので、白くてきれいなところから、おもとの植え込みに用いる。
汗をかく あせをかく 芋吹きの時、芋の鏡に水を吹き出して、汗をかいたような状態になること。
あたま 芋を切り取った親木の呼び名。
当たり あたり 「芽当たり」の略称。
雨ぼち あまぼち 「葉ぼち」ともいい、赤星病の一種で、葉に指先で押したくらいの茶色の斑点が現われる病気。
粗ら植え あらうえ 粗らい砂を多く用いて、首元まで植え込むこと。
粗れ地 あれぢ 主に羅紗系統にあって、葉表が荒々しく凹凸になっている状態。
あんこが入る   どこにも異常のないように見える芋を切ってみると、芋の中央に腐れが入っていて、ちょうど饅頭を切ったように見える状態。
<い>
板地 いたじ 羅紗二面竜系に見られる葉表で、板を削ったように堅い地肌。
いも 地下茎の一般的な呼び名。
芋傷み いもいたみ 「芋腐れ」ともいい、芋が腐っていること。
芋底 いもぞこ 芋の尻。芋の腐れなどを調べる時にここを見る。
芋割れ いもわれ 縞甲竜系とか芋吹きの時に現われる現象で、縞甲竜系は首元の芋がタテに大きく割れることをいい、芋吹きは芽当たりがふくらんで、鏡が割れることをいう。

<う>
浮き地 うきじ 葉表の表現に用いる言葉で、きめが細かく、澱粉をふったようにきらきら輝いている地肌をいう。
打ち込み うちこみ 斑とか図の表現法で、緑の中に凹凸が見られるくらい、白い斑とか図が絞り込まれた状態で、千代田斑とか中野性富士の図等に見られる。
初ぶ木 うぶき 全然芋を切ったことのない木。
初ぶ芋 うぶいも 初めて切った芋。
裏芸 うらげい 葉の裏側に現われた葉芸のこと。
上苔替え うわごがえ 梅雨時期に、汚れた上苔とか、首元の砂を新しいものに替えること。
上根 うわね 「首根」のことで、首元から出ている根。

<え>
枝根 えだね 一本の根から枝に分かれている根。枝根の多い状態ほど木勢がよい。
襟組み えりぐみ 首元で左右の葉元が組み合わさっている状態。

<お>
置き肥 おきひ 醗酵した油粕を大豆粒ぐらいに丸めて乾燥させたもので、鉢の縁にやる肥料のこと。
折リ下げ おりさげ 葉が首元または途中から左右に折れ曲がって垂れ下がった状態。

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